私、前田大介は、これまで塾講師・家庭教師として20年近く教育実践してきました。今は小学生向けのオンラインスクールを運営しています。そのなかで関わってきた生徒は、数でいうとそれほど多くはありませんが、一人ひとり確実に伸びるように、家庭との話し合いも含めて、セッションを重ねてきました。指導ではなく、セッションと呼んでいるのは、ワンウェイな授業ではなく、生徒との対話から、お互い協力し合いながら、その子の能力を伸ばそうとしてきたと思っているからです。
たいてい、私が接する生徒たちは、学ぶことに対して強いコンプレックスを持っています。公教育や学習塾に通い、何か問題を抱え、行きつくのが1対1で対応する家庭教師なのでしょう。ですから、これまでその子が接してきた教育機関によって、その子のコンプレックスは培われてきたものだと思います。私はそのコンプレックスを溶かし、学ぶことの楽しさを教えようと努めてきました。
ただ、楽しいだけで終わらせるわけではありません。コンプレックスに思っていたことが「全然大したことじゃなくて、やろうと思えばできることだ」と行動をも変えることが私たちの仕事だと思っています。
これは自然体験やアートワークショップのような「遊びながら学ぶ」ということとは少し違います。
もちろんそういうイベントも実践していますし、それらの活動を批判するつもりはありません。
ただ、私たちは、「苦手だと思わされているものに対して、どのように立ち向かえるようになるのか」という問題意識を強く抱いています。算数嫌いの子も算数が好きにはならないにしても、無用なコンプレックスを持ってしまわないようにする、作文が嫌いな子が楽しく作文を書けるようにするなどです。
なぜなら、これらは家庭だけではなかなか挑戦させることが難しいと思っているからです。
不要なコンプレックスを持ってしまったなら、それらをリフレーミングし、前向きに立ち向かえるようにすること。これこそ私たちの仕事だと思っています。
松永暢史と音読道場をはじめる
机上での学習が難しい子どもたちをフィールドワークを開始する
山梨の古民家でサマースクールを実施
2年かけて奥多摩の古民家を見つけ、リフォーム。古民家を教育施設に整え、数々の学習プロジェクトを開始。
映像教材の制作を開始
小学生と東京オリンピックに向けて、観光をテーマにした探求学習を実施。
コロナ禍に先駆けて、オンライン学習をzoomを使って実施。
廃校を使って、地域の不登校の子どもたち向けの学校創立を立案。それぞれの子どもが自分で学びたいことを学べるプランの設計。町民を「先生」として雇用する講座形式。焚火・水遊びのプログラム。探求学習プログラムを作成。
中高生を社員として非営利法人を運営そして解体するプロジェクトを実施。2022年解体。
教材出版・映像教材・配信サービスをおこなう株式会社設立。
デジタル情報だけでは、何か大切な「もの」が残らない気がして、本をつくりはじめる。映像(デジタル)・体験・雑誌(もの)を軸に活動する。
1985年生まれ。多動症。3児の父。大学院時代に松永暢史に師事。「家庭教師業は一人前になるのに10年はかかる」と言われ、10年教師一筋。その後、起業。現在、音読道場連盟代表である一方、EDORGとして教材・教具を開発。